消費財
ストラテジックな計画を立案し、既存のサプライチェーンの構造を一歩前進させる
原材料価格の変動、グローバル競争の激化、サステナビリティへの配慮、国内の人口減少・少子高齢化による消費の逓減など、消費財メーカーを取り巻く環境がますます厳しくなっています。デジタル技術の進展に伴い大きく変わりつつある消費者の購買行動にも消費財メーカーは対応を迫られています。
かつての「綿密に設計された効率・生産性向上のための最適化されたオペレーション」だけでは対応できない課題が次々と生まれる中、新たなサプライチェーンの構造をデザインし、実行しなければなりません。
いかにして変化対応力に富んだ「仕組み」をストラテジックに描き、テクノロジーを駆使し実行していくか。企業が抱える課題は山積しています。
食品、日用品、衣料品など様々な業種が存在していますが、共通した課題領域として主に下記の3点が挙げられます。
- 1. コンプライアンス調達
- 2. クリーンなロジスティクスの実現
- 3. ロスをミニマイズする生産の最適化
これらの達成に向け、ストラテジックな計画を立案し、既存のサプライチェーンの構造を一歩前進させる必要があります。そのためのBPRシナリオを描き、チェンジリーダーと合意し、テクノロジーの適用を試みます。
インダストリー特有の業務・ビジネス課題解決策を持つコンサルタントと、コンピテンシーコンサルタント・テクノロジーコンサルタントがチームとなり、絵に描いた餅に終わらせない実践的な実行計画を策定します。
消費財業界 事例紹介
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食品製造業における廃棄ロス削減のための実証実験
ある食品製造業(日配)のクライアントでは、食材の廃棄ロス削減が大きな課題でした。大手小売業からの注文の日配品を納入する当企業において、注文数の予測とそれに伴う食材の手配は何よりも経営インパクトの高い意思決定です。地域性によるバラつきや天候による影響を鑑み、高精度な意思決定を支えるデータ活用が課題です。
Ridgelinezはまず過去のデータを入手し、既存の予測のロジックの分析を行うとともに、店舗の協力を得て動線データ(お客様の動き、興味の定量化)の組み込みを行い、予測ロジックを刷新し、予測データ交換を含むDXの実証実験を行いました。
その結果、実証実験期間中に、クライアントの顧客企業である小売店舗では欠品回避と過剰在庫回避の同時達成を実現し、当該アイテムにおいて1.5倍の売り上げを達成しました。メーカー側の当企業でも廃棄ロス削減につながるシナリオを描くことができました。クライアントでは現在、定常的に稼働させるためのデータ環境を整備されています。
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アパレルにおけるサプライチェーンプランニング支援
ある衣料品製造業(アパレル)では、商品回転率の低さに悩まされていました。販売計画と連動しない、根拠を欠いた調達計画とその実行、仕入れてしまえば、あとは売り切るためだけの値下げ販売の乱発など、ブランドバリューの逓減に歯止めがかからない状態でした。
Ridgelinezはテクノロジーを基にしたサプライチェーンプランニングのシナリオを設計し、(ブランド、アイテム別に)販売予算~販売計画~生産計画~調達・販売実績を一貫して参照できるダッシュボードの構築企画と開発を支援し、常に計画比での進捗を追いかけることができる状態を作り上げました。
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食品メーカーにおける基幹システム再構築を契機とした組織改革支援
あるNB食品メーカーでは、過去20年にわたり利用してきたスクラッチ構築の基幹システムをモダナイズする必要に迫られていました。開発人員の高齢化・不足、運用・保守コストの高止まり、新たなDXへの取り組みの遅れといった問題を回避するために基幹再構築を契機とした組織改革の取り組みに着手されました。
Ridgelinezは、ウォーターフォールでの開発を志向する当クライアントに対し、IT/DX部門としての次世代情報システム部門の持つべき能力を身に着けるプロジェクトを同時並行で実施し、新部門のミッションや貢献領域を定義し、基幹システムと共に生まれ変わる新たな組織の姿を定義しました。