多様な専門性と富士通のアセットを武器に変革をリードする
2020年にデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現するコンサルティングファームとして設立した富士通グループ発のRidgelinez株式会社(以下、リッジラインズ)。さまざまなバックグラウンドや専門性をもった人材が協働してクライアントの変革をワンストップで支援する同社は、2022年度の売上高が前年度比の約136%まで伸長するなど、順調に事業成長を遂げています。このような環境でコンサルタントはどのように成長できるのか。コンサルティング業界で長くキャリアを積み、リッジラインズに入社した2名のDirectorにお話を伺いました。
コンサルタント経験者を魅了する、メンバーの多様性と富士通の技術力
Q:はじめに、リッジラインズがどのようなコンサルティングファームなのか教えてください。
Takashi T.
リッジラインズはデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現する会社として、2020年に設立された富士通グループ発のコンサルティングファームです。コンサルティングファームや事業会社の出身者に加え、テクノロジー領域に強みを持つエンジニアやデザイナーなど、多様な人材が在籍する当社は、ストラテジー、デザイン、テクノロジーを融合したコンサルティングでクライアントの変革を支援しています。
自社のネットワークはもちろん、全方位の顧客基盤をもつ富士通のネットワークから引き合いもあるため、多様な案件に携われます。実際に、量子コンピュータやAI領域など、先端技術を活用したコンサルティングも手掛けています。
Naruhiro S.
Takashi T.と私は業界別の戦略コンサルティング組織である「Industry Group」に所属しています。他に、人事やマーケティングなどといったビジネステーマ別のコンサルティングを提供する「Competency Group」、技術領域を担う「Technology Group」があり、3つのGroupが協働してプロジェクトを進めています。つまり、多様なメンバーとともに戦略を描き、業務改革を実行し、アジャイル開発まで担えるのです。こうした体制があることでスピード感を持ってクライアントの変革を支援できます。
Q:お二人は、どのような理由でリッジラインズへ入社されたのでしょうか。
Naruhiro S.
自動車設計のエンジニアを経て、コンサルタントとしてのキャリアをスタートさせ、自動車業界を中心にIT・業務・戦略の順でコンサルティングスキルを磨いてきました。
複数のコンサルティングファームに所属してきましたが、クライアントのお困りごとに対してシステム開発が必要な際に、テクノロジーのチームがないため自社で対応できないもどかしさを感じたことや、開発は自社で行えるものの上流の戦略設計に強みを持っていない組織であったため、期待に応えきれない場面に直面したこともありました。そこで、ワンストップでクライアントに伴走できる会社でコンサルティングをしたいと思い、リッジラインズへの転職を決めました。
Takashi T.
これまでのキャリアでは、上流から下流までのコンサルティングに加え、デジタル系の実務経験、スタートアップにおける組織や事業の立ち上げ経験を積んできました。そうした経験を生かして、「新たな事業開発やイノベーション創出支援といった分野で、より多くのクライアントを深く支援できる環境で働きたい」と思っていたときに出会ったのがリッジラインズでした。
リッジラインズというファームについて調べたり、話を聞いたりするなかで、富士通という強固なパートナーのリソースを活用してレバレッジを利かせつつ、新たな事業創出支援や先進的なソリューション開発に携われる機会が多くあることを知ったのです。ここなら自分のアイデアや知見に基づく新たな価値あるソリューションの創出が実現しやすいと確信し、入社を決めました。
変革を後押しする、プロフェッショナル同士が連携しやすい環境
Q:これまでに担当したプロジェクトについて教えてください。
Naruhiro S.
クライアントの戦略策定からシステム開発までを支援する案件に携わっています。当初は経営戦略の策定をサポートしてほしいという依頼から始まりましたが、業務改革とその実行を支えるシステムの開発も担うことになりました。
支援を通して、主に訪問営業で行っていた営業活動を、受注までオンラインで完結できるようにするなど、営業DXを実現しています。システム開発については、必要な機能を盛り込んだシステムを3カ月で開発してPoCを実施。アジャイル的に変革しながら開発を進めることで一定の成果も出てきている状況です。今後は、クライアントに自走していただけるような体制作りと準備を進めていきます。
このような戦略から実装、その後の自走までをカバーするコンサルティングは、多様なプロフェッショナルが連携してプロジェクトに臨めるリッジラインズだからこそ提供できるものだと思います。
Takashi T.
クライアントのグローバルの営業改革を支援した案件が印象に残っています。中長期の戦略を立てたうえで、業種やキーアカウント(主要顧客)ごとにアプローチ方法を練るなど、営業の仕組みを変えつつ売り上げ拡大を目指す案件でした。私は得意領域である新規事業開発の知見を生かしつつ、製造業全般の戦略策定を得意とするNaruhiro S.を含めた、各種エキスパートと連携してプロジェクトを実行しました。
組織体制などにより、Director同士の連携が難しいコンサルティングファームもあると思います。しかし、リッジラインズでは柔軟にコラボレーションできるので、このプロジェクトでも各々の専門性を存分に生かすことができ、クライアントの実成果を生み出すことに寄与できました。
前年比136%伸長を可能にした、人・組織の成長を支える仕組み
Q:2020年の創業から順調に成長を実現されていますが、要因はどのようなところにあるとお考えですか。
Takashi T.
2022度の売上高は前年比136%伸長しました。この要因はケイパビリティ(企業の組織的な強み)の多様性にあると考えています。
さまざまなテーマでご相談をいただきますが、多様なバックグラウンドを持つメンバーが揃っているので、案件ごとに最適なチームを作れることで幅広い支援を提供できています。加えて富士通や外部パートナーと連携して臨むこともできるのも強みです。
Naruhiro S.現在当社は設立から3年が経ち、さらなる成長を見据えた、いわゆる第二創業期を迎えていますが、これまでに入社したメンバーが順調に成長していることも、売り上げ拡大の要因だと感じています。良質なアウトプットを提示することができれば、クライアントから信頼を得られて次の案件につながるからです。
また、自身が特化したい専門領域を自由に選択できる「Practice制」を導入しており、専門性を高めたい領域を自身で選択して新たな知見を得ながらスキルアップできます。最大2つのPracticeに所属できるので、例えば製造業界を担当しつつ、人事・組織領域のコンサルティングに携わっているメンバーもいます。
その他にも、コンサルタントの基礎スキルを向上させるトレーニングプログラムやeラーニングを活用してスキルを高めることもできるので、加速度的に成長できているのだと思います。
Q:メンバーの成長が事業成長に結び付くとのことですが、お二人のようなDirectorがさらに成長できるような仕組みもあるのでしょうか。
Takashi T.
組織をまたいで、専門領域の異なるエキスパートとタッグを組んで案件に取り組むことができる環境こそ成長につながると思っています。ディープなテクノロジーに特化したチームのメンバーや、デジタルマーケティングやファイナンスのエキスパートなどから、いつも新鮮な気付きや学びを得ています。
Naruhiro S.
T,Takashiや私のようなDirectorは、非常に自由度高く新しい案件の獲得や創出にチャレンジしています。CEOの今井も、フラットかつカジュアルに相談に乗ってくれるので、彼のアドバイスを基にしたクライアントの役員層へのアプローチもできています。
社内のコラボレーションを推奨する評価制度とメンバーのマインド
Q:組織がフラットかつセクションを超えた連携のハードルが低い印象を受けました。セクショナリズムのない組織体制を敷くことができる要因は何だと思いますか。
Naruhiro S.
責任を持ってチームの目標を達成することは大前提としてありながらも、複数のPracticeがコラボレーションして案件に携わると評価される体制が確立していることは大きいと思います。こうした体制があるので、自分たちだけでは対応できない案件に出会っても、「あのPracticeやあの人の協力が得られればできそうだ」と考えて、提案することができます。
Takashi T.
目標の達成に加えて「変化の激しい市場のなかで新しい価値を生み出すことができるコンサルティングファーム作りに携わりたい」という思いを持ったメンバーが多く在籍していることも大きいと思います。かつ、現在社員数は380人ほどなので、メンバーの顔がわかり、各自の得意分野も把握しやすい組織の規模感であることも影響していると思います。周りと連携して案件に挑む意識を持ちやすいですし、ユニークな案件に挑んでいるうちに、おのずと売り上げ伸長にもつながっているように感じます。
Q:今後、どのような領域に注力していきたいですか。
Naruhiro S.
私のチームでは製造業や建設業のクライアントを支援しています。なかでも建設業界はデジタル化が遅れており、今後は「現場に行かなければできなかった作業を、バーチャルでできるようにする」などのデジタル化を促進していくことが重要です。リッジラインズはメタバースやブロックチェーンなどの先端技術に長けているので、富士通が保有しているバーチャル監視の技術なども活用しながら、クライアントの業務変革を実現していきたいです。
Takashi T.
私の所属している部門はHTI(ハイテクインダストリー&イノベーション)という名称で、先端技術を活用しながらビジネスや業界を進化させることをミッションにしています。例えばある大手製造業の案件では、ブロックチェーン技術を用いたサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現を目指しています。これは、戦略立案、サステナビリティの各領域に知見のあるコンサルタントと、ディープなブロックチェーン技術を持つ富士通のチームが連携できるからこそ、取り組める案件です。
こうした強みを生かしながら、今後は個別1社1社の企業の変革支援を手掛けるだけでなく、業界内の複数企業を巻き込んだり、時には業界を超えてエコシステムを作ったりしながら社会課題の解決を加速していけるような案件を創出していければと考えています。
「新たな価値創出」を求めるコンサルタントに最適なファーム
Q:お二人が思う、リッジラインズで働く魅力や醍醐味は何でしょうか。
Takashi T.
多様なバックグラウンドや知見を持ったメンバーと一緒に仕事ができることだと思います。社内外のネットワークやケイパビリティを生かすことで、自分のスキルや得意分野を超えて新しいソリューションや仕掛けを作ることができるからです。
社内外のメンバーとのコラボレーションを機に、自身の興味や得意領域が広がることもあります。サステナビリティの領域は、リッジラインズに転職してプロジェクトに参画したことを機に具体的にプロジェクトを推進していけるようになりました。今ではハイテクを活用したイノベーション創出に加えて、サステナビリティ関連の案件も、自身が推進する新たな柱の1つとなりました。
Naruhiro S.
戦略策定から業務変革・システム実装まで、ワンストップで対応できるところです。私はこれまでSaaS領域はあまり関わっておらず、内容を詳しく把握できていませんでした。しかし、リッジラインズに入社してSaaSに明るいメンバーとプロジェクトを進めたところ、クライアントの業務変革に合わせて仕組みを素早くアジャイル的に組み上げることができ、驚きました。戦略を立てて終わりではなく、幅広い領域をカバーできるからこそ、これまで知識としてしか知らなかったことを体感できるわけですし、そういった機会が多いところに醍醐味を感じます。
Q:多様なメンバーがいる環境だからこそ、新たな刺激にも出会えるということでしょうか。
Takashi T.
現在、他のコンサルティングファームや事業会社などの外部から転職してきたが既に約7割を占めます。そういったメンバーが富士通グループ出身者と交じり合い、シナジーを発揮する体制を築けているのは大きいと思います。加えて、専門性の高いメンバーと領域を問わず動けるメンバーがバランスよく揃っているところも魅力です。
第二創業期を迎えた当社は、今後、メンバーもさらに拡大していく予定です。今の企業文化を大切にしつつ、さらに多様性と専門性を持ったメンバーが加わることで、人を起点に次々と新たなビジネスが生まれるだろうと予測しています。
Naruhiro S.
在籍しているPartnerやDirectorの得意領域や担当業界を並べると、まだまだカバーできていない領域があると感じています。今後はその穴を埋めていかなければなりません。専門性が高いメンバーと全体を俯瞰でき、領域を問わず動けるメンバーのどちらも強化していきたいです。
大きな達成感を得つつ、さらに大きなチャンレジに挑める環境
Q:どのような方がリッジラインズにフィットすると思われますか。
Naruhiro S.
まず、コミュニケーション能力が高い方です。私たちの仕事は、クライアントの悩みや課題を引き出し、整理して解決策を提案する立場だからこそ、聞く力、整理する力、提案力と伝える力のいずれもが欠かせません。
また、「クライアントの現場」を知っていることも必要です。特に製造業界を担当するうえでは、現場を理解しているとクライアントの目線に立てますので、そういった現場の知見を持っている方を求めています。
Takashi T.
新しいものに対するアンテナを高く持っている方が活躍できると思います。既存の得意領域にとどまらず挑戦したり、自分が専門としていない分野のスペシャリストと連携して価値創出を目指したりする機会が多いためです。新しいものに興味を持ち、自分だけで解決できない問題に対しては、周りを巻き込みながら実現していく推進力が必要です。好奇心と泥くさい実行力を持っている方にぜひ来ていただきたいです。
Q:最後に、記事を読んでいる方へのメッセージをお願いいたします。
Naruhiro S.
私は、製造業の支援を通じて社会に貢献したいという思いを強く持っています。例えば、人口減少や東京一極集中が進むなかにおいても、人・企業がしっかりと地方を支えられるような仕組みを、製造業で築きたいと考えています。
リッジラインズには、戦略を描くだけだったり、部分最適だったりするのではなく、クライアントがバリューを出せるような支援をワンストップで行える体制があります。だからこそ、コンサルタントとして働くうえでも大きな達成感を得られると、自信を持ってお伝えします。
Takashi T.
挑戦が許容される環境があるだけでなく、実現するために必要なリソースやアセットが社内外に備わっています。今後のキャリアを考えたときに、「自身が持つスキルをベースに、新たな価値を生み出すコンサルティングに挑戦したい」という思いを持った方にとっては、魅力的な環境だと思います。クライアントの変革を推進し、その先の業界を超えて日本の産業構造を進化させられるような大きなチャレンジに携わりたいという方からのご応募をお待ちしています。
Naruhiro S.
自動車業界での設計開発を経験後、複数のファームで製造業向けの提案とその支援のプロジェクト従事したのちに現職。
主に自動車OEMメーカーを中心とした製造業のクライアントの開発力向上につながる業務効率化の支援に従事。
自動車業界での設計開発を経験後、複数のファームで製造業向けの提案とその支援のプロジェクト従事したのちに現職。
主に自動車OEMメーカーを中心とした製造業のクライアントの開発力向上につながる業務効率化の支援に従事。
Takashi T.
コンサルティングファームでの20年強の経験とスタートアップでマネジメントなどを経験したのちに現職。
新規事業創出、M&A、事業再建、BPRなどの支援ノウハウと事業マネジメント経験を融合した事業開発/イノベーション創出支援を多数手がける。
コンサルティングファームでの20年強の経験とスタートアップでマネジメントなどを経験したのちに現職。
新規事業創出、M&A、事業再建、BPRなどの支援ノウハウと事業マネジメント経験を融合した事業開発/イノベーション創出支援を多数手がける。
記載された内容、お問い合わせ先などは掲載時点のものです。
その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。出典:ビズリーチ 公募ページ「Ridgelinez株式会社」(2023年10月26日)より転載